オンド・マルトノとは?
"Ondes"(オンド)とはフランス語で「電波」の意。”Martenot"とはこの楽器を開発したMaurice Martenot(モリス・マルトノ)からとられた。
奏法には、ビブラートをかけられる鍵盤での演奏法、鍵盤の手前に張られた1本の糸に指輪がついており、その指輪に右手人差し指をはめビブラート、ポルタメント、グリッサンドなどを駆使し演奏するリボン奏法の2種類がある。たとえ鍵盤が付いていても、鍵盤を押したからといっても音が出ない。本体左側にある「Tiroir」と呼ばれる引き出しの中にあるボタン”Touche:トゥッシュ”と呼ばれる部分を左手で押すことにより、初めて音を出すことができる。右手で鍵盤、又はリボンを用い音の高さ(音程)を決め、左手でToucheを押し演奏する。つまり、右手と左手の組み合わせで、繊細で微妙なニュアンスを作り出し、音楽を作っていく。
ヴァイオリンやチェロといった弦楽器を想像するとわかりやすいかもしれない。弦楽器のボーイング(弓部分、弦楽器奏者の右手部分)がToucheで、ポジショニング(音程を決める弦楽器奏者の左手部分)が鍵盤、またはリボンの役目となるだろう。
奏法も特徴的だが、音の出口であるスピーカーも独特である。本体から送られる音により、裏表24本の共鳴弦を振動させ柔らかい響きをもたらす「パルム」スピーカー。ドラに音を伝え振動させることにより、澄んだ響きをもたらす「メタリック」スピーカー。これらのスピーカーにより作られる音色はオンド・マルトノにしか出せない音色と言えるだろう。
この様な奏法、スピーカー(音色)の組み合わせにより、他にはないオンド・マルトノ独自の世界をつくりあげている。

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